全国の社会的養護出身者(退所前・退所後)の方、職員の方々へ
本事業では、全国からの相談を受け付けています。児童養護施設や関係機関との連携を活かして、問題解決や相談支援をおこないます。まずは気軽にご相談ください。
2022年度自立支援相談事業
※上記、自立支援相談事業は「ソフトバンク・チャリティスマイル」社
平成30年度からは内閣府・福祉医療機構の「子どもの未来応援基金」の助成をいただいて社会的養護の子供を対象に食事作りを実施しています。二名の管理栄養士さんによる充実したサポートで食事作りを実施しています。(申込書は下からダウンロードできます!)
2018年度自立のための食事作りの様子です(写真)
2018年度以前の食事づくり・交流会
平成25年度も独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成事業を受け下記の内容で相談事業を実施しました。
社会的養護の当事者が自立するにあたって、それぞれが抱えている問題点を明確にし、当該地域における自立支援の定着と全国への展開をすることを目的に社会的養護の当事者の自立支援・就労支援を行うための電話および来所相談事業です。
施設の子ども(中高生)や里親の子ども、施設や里親等を卒園された当事者や施設の指導で悩んでいる若手職員及び将来施設職員を目指す学生の方の支援を側面的に援助させていただきました。平成26年度も助成がいただけるように今月中が締め切りですので申請させていただく予定です。
・平成25年度相談事業
通所者の座談会とインタビュー調査、児童相談所等に施設を退所した児童記録表等のアンケート調査、大学・専門学校進学のための助成制度の説明会、社会的養護施設による演技と退所者による講演・トーク・演奏会、今年度連携した児童養護施設への訪問事業を実施しました。
宿泊所:お風呂も完備。最大4人(寝具の関係)まで宿泊も可能です。
・相談事業の趣旨
社会的養護の当事者の自立が困難である理由として、家族のかかえる問題の複雑さ、社会生活を始めるにあたって多くの青年が得られるであろう家族・親類縁者・地域からのサポートを得ることが困難であることなどがあげられます。
それに加えて近年の格差社会の進行に伴い、こうした青年の自立の可能性は今まで以上に困難なものになりつつあります。
それは今日普通の生活を送っている市民であっても直面しつつある不安定な雇用といった問題に加えて社会的養護の当事者自身がかかえる問題、たとえば自立にあたって保証人が得られない、あるいは一般社会からの目に見えない疎外による不利な条件における就労、当事者自身の心の傷の深さからくる不適応、それらの条件から帰結する生活困窮によるものが原因です。
これらの問題に対する制度・政策としては処遇においては個別の自立支援計画の策定、各自治体の独自事業としての就労準備のための支度金、進学支援としての各種奨学金などがあげられます。
これらのリソースをうまく活用すれば安定した自立が可能ではありますが、ひとりでこれを使いこなすのは難しいところがあります。
・相談事業への支援
若年期にありながら社会的養護の当事者は自立にむけて生活設計を土台から形成する必要があります。
本来家族から得られるべき支援の代替となるべく多様なリソースを個別に構成する作業は決して容易ではありません。
学校の教師、施設の職員の支援によって社会的養護の当事者は将来設計を立てていますが、うまくいかないことも少なくありません。
原因としてはこのような支援は学習面での評価に合わせてきちんとした社会診断が求められるというアセスメントの複雑さがあげられます。
次に複雑な事情をかかえ、自己肯定感の低い社会的養護の当事者が自立するにあたっては動機付けをきちんとしていく必要性が高いということがあげられます。
幼少期からのさまざまな複雑な事情により自己及び他者に対する基本的信頼感がきわめて不安定な社会的養護の当事者が、ただでさえ気持ちの揺らぎの大きい時期である思春期に、厳しい現実を直視しつつ具体的な将来設計を立てていくという作業はきわめて過酷なものがあります。
そこでの支援はバターナリズムに陥るリスクを伴い、たとえそれが客観的に適切なものであっても、当事者にとっては受け入れがたいものも少なくありません。
また施設からの退園後のサポートは現状においては限界があり、特に自立生活に向けてのピアサポートは重要だといえるでしょう。
・相談案内
◎ 施設・里親等で相談したい中高生の方、若手職員の方。
◎ 進路問題等で相談したい社会的養護当事者及び若手職員の方。
◎ 法律的な問題等で相談をしたい社会的養護当事者の方。
◎ その他、施設や里親、ファミリーホーム等のことで相談をしたい方。
NPO法人こどもサポートネットあいちのコンセプト
私達は子どもの成長・発達の原点に立ち返り、自分のまわりにいる仲間と同じ興味・課題に取り組み共有された世界が芽生えてくる過程の中で、形成される相手への信頼を基調とした活力と自信にそれは求められると考えます。
そのことは、自分への信頼に基づく自立と相手の尊重が市民社会の原点と考えています。
私達は、さまざまな障がいを抱え、あるいはどのような境遇にある親子であっても決して孤立することなく、楽しく子育てを楽しめるような地域社会の構築を目指します。
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